24日の債券相場は先物が下落。米国の長期金利が上昇したことに加えて、25日に予定される日本銀行の植田和男総裁の講演への警戒感も相場の重しになっている。一方、この日行われる超長期債を対象とした流動性供給入札は無難な結果が見込まれている。

SMBC日興証券の奥村任シニア金利ストラテジストは、植田総裁の講演について、「金融政策決定会合の直後で方針転換があると思えず、大きな反応は生じないのではないか」とみる。ただし、27日公表の日銀会合の「主な意見」では「総裁会見よりもタカ派的な議論が確認される可能性もあり、やや警戒含み」との見方を示す。

流動性供給入札

  • 対象は残存期間15.5年超39年未満
  • 発行予定額は4000億円程度
  • SMBC日興の奥村氏
    • 超長期債が底堅く推移する中で相応のショートカバー(売り建ての買い戻し)需要が見込まれ、無難に消化か
  • 備考:流動性供給の過去の入札結果(表)

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