(ブルームバーグ):大豆先物相場は10月に急伸し、月間ベースで約5年ぶりの大幅上昇となった。米中合意を受け、中国は米国産農産物の購入拡大に動いている。
中国はトランプ米大統領と習近平国家主席の会談後、米国産大豆を少なくとも4カーゴ分購入した。事情に詳しい複数の関係者によると、計約25万トンの購入分は今年終盤から2026年初めにかけて出荷される見通しだという。
ロリンズ米農務長官は30日のSNSへの投稿で、中国が米国産大豆を今年少なくとも1200万トン購入することで合意したと明らかにした。さらにその後3年間は年間2500万トンに増やす見通しだと述べた。
シカゴ商品取引所(CBOT)の大豆先物は10月31日、約16カ月ぶりの高値で引け、月間の上昇率は11%と2019年以来の高い伸びとなった。この数週間、米中貿易交渉進展への期待を背景に上昇基調が続いていた。
トランプ氏は31日、記者団に対し「わが国の農家は非常に喜んでいる。もっと大型のトラクターを買って土地を増やすよう勧めたい」と述べ、「このようなことはかつてなかった」と語った。
中国は米中首脳会談に先立ち、今シーズン初めて米国産大豆を少なくとも2カーゴ分購入していた。
原題:Soy Sees Biggest Monthly Gain Since 2020 as China Buys Cargoes(抜粋)
もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.