ニューヨーカーは、高級イタリアンレストラン「カルボーネ」やアフリカ・カリブ料理の「タチアナ」など予約困難な人気店のテーブル席を無許可の転売市場を通じて確保していたが、今後はそのようにはいかなくなりそうだ。

レストランの予約を提供する第三者サービスに店側の許可を得ることを義務付ける法律が19日、ニューヨーク州のホークル知事の署名で成立した。

この法律は、予約席の転売業者が活用するアプリケーションやプログラムを規制することが目的。人気レストランの席を確保するため食事代を除いて最大1000ドル(約15万6800円)を支払うこともいとわない食事客などがこうした転売サイトを利用している。このような転売ビジネスはニューヨーク市で座席の奪い合いをあおり、富裕層に有利な状況をつくり出していると批判されている。

6月に議会で可決された同法は、「レジー」「セブンルームズ」「オープンテーブル」など、レストラン側と直接提携し月額料金を徴収する予約プラットフォームには影響はない。

今回の措置で食事客が高級レストランの予約を取りやすくなる可能性は低いものの、予約キャンセルを減らすのに役立つとみるレストランオーナーには高く評価される公算が大きい。

この法律の影響を受ける予約サイトの1つである「アポイントメント・トレーダー」の創設者、ジョナス・フレイ氏は、同法が事態を悪化させるだけだとの見方を示した。同氏のサイトでは予約に平均100ドルを請求しているが、最高級レストランのテーブル席の予約を求める食事客はコンシェルジュを知っているか、あるいは同サイトよりも高い料金を請求する正規の前払い販売業者を経由する必要があると指摘した。

同氏は「アポイントメント・トレーダーが明日ニューヨークで閉鎖されたとしたら、関係性のない人や1000ドルの前払いをしたくない人はカルボーネや4チャールズ・プライム・リブ、ないしはタチアナに行くことはできないだろう」と述べた。

原題:NY Black Market for Hot Restaurant Reservations Shut Down by Law(抜粋)

--取材協力:Kate Krader.

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