ドルが約2年ぶりの高値に上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)会合後に公表された最新の四半期予測で、来年の利下げペース鈍化が示唆されたことが響いた。

ブルームバーグ・ドル・スポット指数はアジア時間19日早朝の取引で一時0.9%上げ、2022年以来の高水準に達した。全ての先進国・地域通貨に対し上昇した。年初来で7%を超える値上がりとなり、年間ベースでは15年以降で最高のパフォーマンスとなる勢いだ。

ウェルズ・ファーゴの新興国市場担当エコノミスト兼外国為替ストラテジスト、ブレンダン・マッケナ氏は「金融政策の軌道の相違が広がり、他の要因も加わることで、25年を通じてドルはかなり上げるとわれわれは考えている」と見解を示した。ウェルズ・ファーゴはドルが来年、10カ国・地域(G10)通貨に対し平均5-6%程度上昇すると予測している。

ウォール街のストラテジストの多くは、米国以外の国・地域で利下げが経済成長を回復させ始める状況で、ドルが来年年央にもピークに達し、その後は下落に転じるとみている。

原題:Dollar Rises to Highest Since 2022 as Fed Sees Less Rate Cuts(抜粋)

--取材協力:Carter Johnson.

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