(ブルームバーグ):米家計の純資産は7-9月(第3四半期)に過去最高を更新した。大統領選を控え、株式相場が上昇したことが追い風になった。
米連邦準備制度理事会(FRB)が12日発表した資料によると、第3四半期の家計純資産は前四半期から4兆8000億ドル(約730兆円、2.9%)近く増加し、168兆8000億ドル。家計が保有する株式の価値が3兆8000億ドル上がった。一方、保有不動産の価値は約2000億ドル低下。1-6月は大幅に上昇していた。

7-9月にはFRBによる利下げやドナルド・トランプ氏のホワイトハウス返り咲きを見越して、株式相場が上昇。11月5日の選挙以降も、S&P500種株価指数は最高値を更新している。同氏が企業寄りの政策を実行するとの期待が背景にある。
家計はここ数年の堅調な経済成長の主要な原動力となってきた。健全なバランスシートと力強い賃金の伸びが消費支出を支えてきたためだ。ただ、借り入れコストの高止まりや生活費の上昇を背景に、需要は鈍化するとエコノミストは総じて予想している。
今回の統計ではまた、消費者が7-9月期に借り入れペースを加速させていたことも分かった。
統計の詳細は表をご覧ください。
原題:US Household Wealth Climbs to a Record on Higher Stock Values(抜粋)
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