米アマゾン・ドット・コムは、オンラインで買い物をして商品レビューをTikTokやユーチューブ、インスタグラムに投稿した消費者に対し、こうした口コミに関する情報提供を呼び掛けている。競争面で優位に立つために利用できる有料レビューを一段と重視している様子がうかがえる。

あるレビュアーに同社の商品レビューチームの1人が送ったアンケートには、「われわれはレビューを調査しており、この商品についてあなたが販売業者とやり取りした内容をお聞かせください」と書かれていた。

その後に11項目の質問が続き、「この業者のために(ユーチューブやTikTok、インスタグラムへの動画投稿などを通じて)インフルエンサーとして取り組んだ内容を教えてもらえますか」という質問があった。アンケートの質問をブルームバーグが確認した。

こうした動きは、政府が有料の商品レビューに厳しい姿勢を示す時期と重なる。8月には米連邦取引委員会(FTC)が消費者のレビューに対価を支払うことを企業に禁じる新規則を発表。違反者に民事制裁金を科す手続きの権限が付与された。

アマゾンがアンケートの送り先をどのように決めているか、回答をどう利用するつもりかは分からない。一方、レビュアーはアンケートを無視できるため、どの程度の効果があるかも不明だ。

アマゾン広報担当ジュリアナ・カーバー氏は「当社にはレビュー乱用を禁じるしっかりしたポリシーが以前から存在する。違反者には一時停止や禁止、法的措置を講じる。常にポリシーを監視・実行しており、顧客は安心して当社の店で買い物できる」とコメントした。アンケートに関する質問には回答を控えた。

原題:Amazon Targets Influencer Reviews on TikTok, YouTube (Correct)(抜粋)

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