フェイスブックの親会社、米メタ・プラットフォームズは、データセンターの信頼できる電源として、最大4ギガワットの新たな原子力エネルギー確保を目指している。

3日の発表によると、メタは2030年代初めに米国で1-4ギガワットの原子力発電容量を実現するため、開発事業者から提案を募っている。商業用原子炉の発電容量は約1ギガワットで、一般家庭75万世帯の電力需要を十分満たせる。

メタは人工知能(AI)推進に必要な電力の確保を急いでおり、アマゾン・ドット・コムやアルファベットなど米テック大手も、原子力という魅力的だが開発が難しい電源に目を向けている。

建設費が高く工期も長い原子炉に電力会社はほとんど関心を示さないが、資金力のあるテクノロジー企業は、新たな原発開発を加速できるかもしれない。

メタは、大型の従来型原子炉と小型モジュール炉の両方を検討している。後者はより早くより安く設置できると期待される新たなアプローチだが、まだ実証段階だ。

アルファベットとアマゾンはこれより先、先端原子炉技術を開発する企業への投資を発表。マイクロソフトは、ペンシルベニア州スリーマイル島でコンステレーション・エナジーが再稼働を計画する原子炉から電力を購入することで合意した。

米国では原発建設が現時点でほとんど行われていないが、ブレイクスルー研究所の核エネルギーイノベーション担当ディレクター、アダム・スタイン氏は、メタの次の10年でという目標は実現可能であり、「30年代初めまでに準備が整いそうな候補は幾つか存在する」と説明した。

原題:Meta Seeks New Nuclear Reactors to Run US Data Centers (1)(抜粋)

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