大手スポーツ用品メーカーの米ナイキは新最高経営責任者(CEO)の下で優先事業を見直す中、デジタルスニーカー部門RTFKTの事業を打ち切る。

同社は2日の発表文で、「本日、RTFKTの事業を終了する計画を発表する」と表明した。「アーティファクト」と呼ばれるRTFKT部門は2025年1月末までにサービスを終える。

エリオット・ヒルCEOは10月に就任して以降、経営陣刷新を進めているが、業績立て直し計画を発表していない。同社は11月に予定していた投資家向け説明会を延期した。今月19日には決算発表がある。

非代替性トークン(NFT)とメタバースがブームだった21年にナイキはRTFKTを買収。消費者が購入できるデジタルシューズをリリースした。CEOを務めていたジョン・ドナホー氏は当時、RTFKT投資の狙いは「ナイキのデジタルの足跡と能力を拡大すること」だと説明していた。

ナイキの広報担当者にコメントを求めたが、すぐに回答はなかった。

原題:Nike to Shut Down Virtual Sneaker Label RTFKT Under New CEO(抜粋)

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