(ブルームバーグ):米銀JPモルガン・チェースは、3年前にワラント取引に関連して米電気自動車(EV)メーカー、テスラに対して起こした訴訟を取り下げることで合意した。同行はこの訴訟で1億6200万ドル(現在のレートで約240億円)の支払いを求めていた。
訴訟終了は11月29日、双方が裁判所に提出した1ページの資料で発表された。資料には互いの主張を取り下げ、再提出はできないと明記されている。和解合意の詳細は明らかにしていない。
同行の広報担当者が30日に電子メールで配布した発表文には、「JPモルガンとテスラは新たな商業上の関係を築き、未解決の争いを解決することを決めた。これは全てにとって良い結果であり、今後協力していくことを楽しみにしている」と書かれている。
テスラを相手取った2021年の訴訟でJPモルガンは、14年の合意に基づき、同行が求めた金額相当のテスラ株を受け取っていないと主張した。合意では株価が一定の価格を上回った場合、テスラはJPモルガンに対し株式または現金での支払い義務があった。
だが同行によると、テスラを率いるイーロン・マスク氏の18年8月のツイートでこの取引は複雑化した。ツイートは同氏がテスラを1株420ドルで非公開化することを検討しているという内容だった。
JPモルガンは、テスラの株価変動などの要因に基づいてワラントの行使価格を調整する裁量権を有すると主張。マスク氏が非公開化を断念した際に行使価格を調整した。
その後、190万強のワラントの行使価格引き下げにJPモルガンがこのツイートを利用したとしてテスラが反訴。JPモルガンによる訴訟は不誠実な契約違反であり、この取引から思いがけない利益を得ようとする「シニカル」な試みだと指摘した。
テスラ側に主張取り下げに関するコメントを求めたが、今のところ返答はない。
原題:JPMorgan Drops Suit Against Tesla Over Musk Tweet, Warrants (1)(抜粋)
--取材協力:Kara Carlson.
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