米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)がワシントンでさらなる権力を振るおうとする中、同氏が財を築いたカリフォルニア州のニューサム知事(民主)は闘いに備えている。

ニューサム氏は同州をドナルド・トランプ氏による政策の対立軸として位置付け、不法移民の強制送還から規制撤廃に至るまで、あらゆる政策に抵抗する基盤を固めつつある。

ニューサム氏は25日、トランプ氏が連邦政府のEV補助を撤廃した場合に備え、州が導入する奨励措置案を公表した。この案には市場シェアに基づく制限が盛り込まれ、テスラの人気EVモデルは除外されるという。

同案におけるテスラ除外は、ニューサム氏とマスク氏との緊張関係に新たな展開をもたらすものだ。

ニューサム氏の事務所は、同案はより多くの自動車メーカーが「定着」することができるように設計されているとコメントした。これはシリコンバレーで創業し、カリフォルニア州の気候変動対策とインセンティブによって成長してきたテスラにとって打撃となる。

マスク氏は民主党の牙城とされる同州とその政策に対する嫌悪感を隠していない。25日にはX(旧ツイッター)に、ニューサム氏の政策は「常軌を逸している」と批判した。

南カリフォルニア大学およびカリフォルニア大学バークレー校で教鞭(きょうべん)をとる政治アナリスト、ダン・シュナー氏は「ニューサム氏とマスク氏は愛憎入り交じる中で憎しみが勝った関係だ」と指摘。「マスク氏がトランプ氏に近づくにつれ、ニューサム氏にとってマスク氏はより魅力的な政治的標的になるだろう」と述べた。

原題:Musk and Trump Are Getting a Foil in California Governor Newsom(抜粋)

--取材協力:Ryan Beene、Keith Laing.

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