(ブルームバーグ):パスワード管理サービス「ワンパスワード」を運営するセキュリティー企業、アジャイルビッツが新規株式公開(IPO)に向け銀行と協議していることが、事情に詳しい関係者の話で分かった。
非公開情報を理由に匿名を条件に関係者が語ったところによると、カナダ最大の都市トロントを拠点とする同社は来年のIPOを目指しているという。
データ提供会社ピッチブックによると、2022年の資金調達ラウンド後の同社の評価額は68億ドル(約1兆500億円)だった。
共同最高経営責任者(CEO)のデビッド・フォグノ氏は、同社が銀行や機関投資家と定期的に協議していると説明。「公開企業になる可能性は議論されてきたトピックだが、時期や主幹事の選定についてはまだ何も決定していない」と文書でコメントした。
ピッチブックのデータによると、同社はこれまで、アクセルやアイコニック、タイガー・グローバルなどから9億5000万ドルを調達。また、ジャスティン・ティンバーレイク氏、スカーレット・ヨハンソン氏、ファレル・ウィリアムス氏、マシュー・マコノヒー氏など多くの著名人から支援を受けている。
2005年に設立されたアジャイルビッツは一つのマスターパスワードで複数のパスワードを安全に管理するサービスを顧客に提供しており、ラストパスやダッシュレーンと競合している。
原題:1Password Interviewing Banks for Possible 2025 Public Offering(抜粋)
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