アラビカ豆の先物価格が13年ぶりの高値を付けた。世界最大のコーヒー豆生産国ブラジルの供給や来季の収穫を巡り懸念が高まっている。

ブラジルのコーヒー出荷量は今年に入り好調に推移していたが、足元で生産者が供給量を減らしているとトレーダーは指摘している。ブラジル国内のコーヒー在庫量は公式に発表されていないが、向こう数カ月間、輸出が減速するとの観測が高まっている。

イーコムグループのコマーシャルディレクター、カルロス・サンタナ氏は「次のシーズンが始まるまで約8カ月ある。コーヒー豆の販売に占めるブラジル生産者のシェアは非常に高い」と指摘。「来季まで十分な量のコーヒー豆が手に入らないかもしれない」と述べた。

コンサルティング会社サフラス&メルカドは12日時点で直近の収穫量の70%がすでに販売済みだとし、前シーズンの実績(約64%)を上回る。

今後の収穫を巡る懸念もある。今年初め長期にわたり極度の乾燥が続き来季の生産量への影響が見込まれており、コーヒーの木の状態を市場は注視している。

原題:Arabica Hits Fresh 13-year High on Smaller Brazilian Supplies(抜粋)

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