アップルは音声アシスタント「Siri(シリ)」をより会話型のバージョンに進化させようと開発を急いでいる。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。オープンAIの「ChatGPT(チャットGPT)」など他社サービスに追いつくことを目指すという。

新しいSiriの詳細はまだ明らかになっていないが、これまでより進化した大規模言語モデル(LLM)を用い、会話のやりとりが可能になると、関係者らは発表前の情報であることを理由に匿名で話した。新しいSiriはより高度なリクエストに対応でき、すばやく回答できるという。

iPhoneの表示されたアップル・インテリジェンス

アップルはローンチから13年が経過したSiriの刷新で、人工知能(AI)勢力の仲間入りを目指す。同社が先月発表し、注目を集めたアップル・インテリジェンスは、他社が提供している機能の多くをまだ備えていない。

ローンチまでの工程表

アップルはSiri刷新を早ければ来年、携帯端末用オペレーティングシステム(OS)のiOS 19と、パソコン用OSのmacOS 16にアップデートする一環として発表する計画だ。

今年秋のアップル・インテリジェンス発表と同様、新しい機能は翌年ローンチのハードウエアに搭載されるわけではない。アップルが新しいSiriをユーザーに提供し始めるのは、早くても2026年春、今からおよそ1年半先の話だ。計画の発表までまだ数カ月あることを考えれば、ローンチのタイミングや機能の詳細は変わる可能性がある。

アップルの広報担当者はコメントを控えた。

原題:Apple Readies More Conversational Siri in Bid to Catch Up in AI(抜粋)

(想定されるリリース予定について追記します)

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp

©2024 Bloomberg L.P.