米金融当局は12月に利下げを実施した後は、政策を据え置く可能性が高いと、JPモルガン・アセット・マネジメントの欧州・中東・アフリカ(EMEA)担当チーフ市場ストラテジスト、カレン・ウォード氏は指摘した。トランプ次期政権下で実施される政策が経済に与える影響を見極めるためだという。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長が「政策運営していく上で、2025年はやや視界不良だ」と、ウォード氏はロンドンでのメディア会見で発言。トランプ政権の「政策が成長を押し上げるのか、あるいは一段のインフレにつながるのか、まだ分からない。しかし当社では、米金融当局はもう1回行動し、その後は25年末まで恐らく政策を維持するとの前提で取り組んでいる」と述べた。

ウォール街の銀行では大方のエコノミストが米利下げは来年も続くと予想しており、米金融当局の政策を予測するスワップ契約でも同様の織り込みが示されている。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は9月に0.5ポイント、先週さらに0.25ポイントの利下げをそれぞれ実施した。市場では次回12月18日の決定について、0.25ポイントの追加利下げ確率が約70%と織り込まれているほか、来年については計0.5ポイントの引き下げが予想されている。

原題:JPMorgan Asset Management’s Ward Sees Fed on Hold in 2025(抜粋)

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