トランプ前米大統領の返り咲きが決まったことで、今年の大型M&A(合併・買収)案件である米銀キャピタル・ワン・ファイナンシャルによる米ディスカバー・ファイナンシャル・サービシズの買収計画が当局に承認されるとの期待が高まった。買収が実現すれば、融資額で米最大のクレジットカード会社が誕生する。

これを受けて、キャピタル・ワンは約15%の大幅高で6日の取引を終了。ディスカバーも20%急伸して終えた。

買収案は米連邦準備制度理事会(FRB)と通貨監督庁(OCC)の承認待ちの状態だ。その後、司法省が買収の阻止を求めて提訴する可能性もある。

ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジェニファー・リー氏は「トランプ氏の大統領選勝利により、買収への最後の大きなハードルが取り除かれる可能性が高い」と指摘。「トランプ政権下の司法省が買収に異議を唱える公算は小さく、規制面で大半の障害はすでにクリアされている」と述べた。

原題:Capital One, Discover Soar on Trump Win Easing Merger Approval(抜粋)

--取材協力:Eleanor Harmsworth.

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