(ブルームバーグ):中国政府系ハッカーは、英国の重要インフラネットワークへのアクセスを広範に試みており、恐らく成功していると、英当局者が明らかにした。外国勢力による一段と高度化するサイバー攻撃に対する脆弱(ぜいじゃく)性を巡り懸念が浮き彫りとなった。
事情を直接知る複数の関係者がブルームバーグに語ったところによると、労働党政権の主要閣僚らは7月の政権奪還以降、中国政府とつながりがあるハッカー集団がさまざまな重要サービスの鍵となるサプライチェーンやコンピューターシステムに侵入した可能性があるとの報告を受けている。国家安全保障問題を理由に匿名を条件に明らかにした。このような中国の活動は組織的で、ここ1年間に公表された議会や国防省へのサイバー攻撃の事案を超えるものだという。
同関係者らによると、歴代の政権はこれらの脆弱性について全容を公表しないと決めており、情報開示の問題については新政権が検討中だという。標的とされた組織については明らかにしなかった。
ロンドンの中国大使館にコメントを求めたが返答はなかった。
同関係者らによると、スターマー政権は7月4日の総選挙直後に英国のインフラネットワークの脆弱性について報告を受けた。これが新たなサイバーセキュリティー法案の策定作業につながったという。
首相府および関連省庁は、サイバー攻撃による侵入についてコメントを控えた。財務省は声明で、「英政府は、セキュリティーシステムの強靱(きょうじん)性のほか、進化する脅威に対応し継続的に対処・発達する適応能力に全幅の信頼を寄せており、全ての国民の安全を確保している」と説明した。
原題:UK Fears Chinese Hackers Compromised Critical Infrastructure(抜粋)
--取材協力:Jordan Robertson、Katrina Manson、Andrew Martin.
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