大和証券グループ本社の荻野明彦社長は5日、日本銀行の金融政策について、大きなトレンドとしては利上げの方向にあるとの認識を示した上で、「マーケットが大きく下がって不安定な時」に、実際に利上げに動くかどうかは「その時々の微妙な判断になってくるのではないか」と話した。

都内で行われた自社イベント後に記者団の取材に応じた。当面の株式市場について荻野社長は、8月上旬の歴史的な株価乱高下からまだ間もなく「マーケットは戻ってきたとしても、しばらくは不安定な動きが続くのではないか」と述べた。

世界の金融市場では、逆方向にある日米の金融政策の動向に関心が集まっている。米経済の先行き不透明感が台頭した8月上旬は日米などで株価が急落し、為替市場では一時急激な円高・ドル安が進んだ。その後も不安定な動きが続いている。

国内では自民党総裁選挙、海外では米大統領選挙などを材料に、「マーケットがボラタイルになるような局面があるのではないか」との見方も示した。

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