(ブルームバーグ):4日のアジア株式市場では、前日の米株市場で人工知能(AI)向け半導体メーカー、エヌビディアが大きく売り込まれた影響が波及し、テック関連銘柄の比重が大きい台湾の加権指数と韓国総合株価指数が大幅下落した。
AIブーム過熱への警戒感が再燃する中で、アジア株の指標であるMSCIアジア太平洋指数は一時2.2%、台湾の加権指数は5.3%、韓国総合株価指数は3%下げ、世界的な株安に見舞われた8月5日以来約1カ月ぶりの下落幅を記録した。東証株価指数(TOPIX)は一時3.4%安。3日のS&P500種株価指数も先月5日以来の大幅安となっていた。
AI関連銘柄へのリスクオフムードの高まりに伴い、エヌビディアの主要サプライヤーの一つ、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が一時5.5%、アドバンテストが10.1%、SKハイニックスは9.2%急落した。
UBSグローバル・アセット・マネジメントの台湾リサーチ責任者ランディ・エイブラムス氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「投資リターンが期待に沿うかどうか投資家らは疑問に感じ始めている。マクロデータの一部がそれほど強くない状況で、彼らは少し不安になっている」と指摘した。

原題:Taiwan’s Taiex Drops Most in a Month Amid Global Chip Stock Rout、Chipmakers Drag Asian Stocks Lower on Renewed AI Valuation Worry(抜粋)
(リサーチ責任者のコメントなどを追加して更新します)
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