5日の東京株式相場は続落。7月の米求人件数が市場予想を下回り、労働市場の軟化が示された。米利下げ観測から円高・ドル安が進み、自動車や機械といった輸出関連銘柄が値を下げている。金利低下が嫌気されて銀行や保険といった金融株の下げも目立つ。

市場関係者の見方

野村証券の伊藤高志シニア・ストラテジスト

  • 米景気減速懸念がじわじわと高まっている中では、米連邦公開市場委員会(FOMC)までは各種経済指標に一喜一憂する展開が続きやすく、きのうは米求人件数が米市場に影響を与えた
  • 金利低下で金融株が売られやすいほか、景気懸念を背景に機械に加えて石油・石炭製品などの資源関連や非鉄金属、鉄鋼の一角といったベーシックマテリアルズなど広い意味での景気敏感株も下げそうだ

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  • 東証33業種中26業種が下落-空運が上昇率トップ、保険が下落率トップ
  • MSCIアジア太平洋指数は0.1%安

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