(ブルームバーグ):4日の債券相場は上昇。長期金利は再び0.9%を下回って推移している。米国で株安や弱い供給管理協会(ISM)製造業指数を受けて金利が低下したうえ、国内でも円高や株価下落でリスク回避の流れが強まっている。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、米長期金利低下の流れに加えて「国内でも日本株がかなり調整してリスクオフムードから買われやすい」と指摘。5日に30年国債入札を控えて「超長期債は本格的に買われるまではいかないが、入札に対する悲観ムードは弱まりそうだ」と述べた。
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BNPパリバ証券の井川雄亮マーケットストラテジストは、前日の超長期債が買われたことについて「入札を前にしても買われるほど需給環境が改善しているのだろうか」と述べ、あすの30年債入札に対して慎重な姿勢を示した。
日銀は午前の金融調節で定例の国債買い入れオペを通知した。対象は残存期間1年以下、1年超3年以下、3年超5年以下で、買い入れ額はそれぞれ1500億円、3500億円、3750億円。
日銀の国債買い切りオペ一覧 (表)

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