(ブルームバーグ):3日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=146円台後半と2週間ぶり安値圏で推移している。米国の株式・債券市場が「レーバーデー」の祝日で休場だった中、欧州市場でポジション調整により円が売られた。週末に米雇用統計を控え、米大幅利下げ観測の沈静化により円は弱含みで推移しそうだ。

大和証券の石月幸雄シニア為替ストラテジストは、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の利下げがリスクシナリオに位置付けられる中、「大幅な円高はないとの思惑から円買いポジションの巻き戻しが起きやすい」と話す。
米経済がソフトランディング(軟着陸)できるとの見方から、市場では9月の利下げ幅が50bpでなく25bpとなる可能性が意識されている。
野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジストは3日付リポートで、投機筋のポジションが円ロングに転じる中、目立ったイベントがない局面ではポジション調整が緩やかな円安につながりやすい地合いだと指摘した。
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