(ブルームバーグ):28日の東京株式相場は方向感を欠く動き。強気相場を支えてきた米エヌビディアの決算発表を前に様子見ムードが強く、電機や機械などの外需関連に売りが先行している。輸送用機器などは上昇。
TOPIX下落に最も寄与したのは東京エレクトロンで1.8%安だった。指数構成銘柄2132のうち482銘柄が上昇、1551銘柄が下落した。
いちよしアセットマネジメントの秋野充成社長は、エヌビディアの決算待ちで様子見が強いと述べた。エヌビディア株と日経平均の連動性は非常に高くて日本株への影響は大きく、期待値が高過ぎるため、期待外れの決算になる確率が高いとも指摘した。
楽天グループ株は、証券会社が目標株価を引き上げたことで、2022年4月以来の高値に急騰した。セブン&アイ・ホールディングス株は、同社がより厳しい外資規制の適用を政府に申請したことを受けて反落している。
7&iHD株が反落、より厳しい外資規制の適用を申請と報道
インサイト
- 東証33業種中26業種が下落、パルプ・紙指数が下落率トップで輸送用機器が上昇率首位
- MSCIアジア太平洋指数は0.3%下落
背景
- 米消費者信頼感指数、6カ月ぶり高水準-景気や物価の見方が改善
- エヌビディア決算に張り詰める米株市場、45兆円創出か消失かの分岐点
- 7&i、外為法でより厳しい「コア業種」への格上げを申請-関係者
- ドル・円相場は1ドル=144円台半ばで推移、前日の日本株終値時点は144円79銭
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