NATO=北大西洋条約機構の首脳会議で、中国を「ロシアの決定的な支援者」と批判する宣言が採択されたことについて、中国政府は強く反発しています。

アメリカ・ワシントンで開かれているNATO首脳会議は10日、中国について「ロシアの決定的な支援者になっている」と批判する内容を盛り込んだ首脳宣言を採択しました。

これについて、中国外務省の林剣報道官は「中国に対する偏見と中傷、挑発に満ちたものだ」と強く反発、「強烈な不満と断固たる反対」を表明しました。

そのうえで、「NATOは何の根拠もなく、アメリカが捏造した偽情報をばらまき、公然と中国を中傷し、中ロ関係を破壊しようとしている」と述べ、NATO側に抗議したことを明らかにしました。

また、「中国がロシアを軍事支援しているという証拠は一つもない」と主張、「火に油を注ぐことも、紛争当事者に武器を提供することもしていない」と述べ、アメリカこそが「世界の平和と安定を乱す元凶だ」と批判しています。