海上自衛隊の複数の隊員が訓練などで潜水作業を行った際に支給される手当を不正に受給していたことが分かりました。

海上自衛隊では遭難した潜水艦を捜索するなどの任務や訓練で潜水作業を行う隊員に対し、潜った深さに応じて1時間あたり最大で1万円以上の手当が支給されています。

関係者によりますと、海上自衛隊の複数の隊員が実際に潜水していないにもかかわらず、不正に受給していたことが分かったということです。

不正受給の総額は数千万円にのぼるとみられていて、海上自衛隊は隊員らに返納を求める予定です。

海上自衛隊では、他にも安全保障に関する秘匿性の高い「特定秘密」を資格のない隊員に扱わせていたことが判明していて、トップの酒井海上幕僚長が辞任の意向を示していることが分かっています。

また、「背広組」と呼ばれる防衛省の内部部局でも複数の幹部によるパワハラなどのハラスメントが発覚していて、不祥事が相次ぐ事態となっています。

防衛省は近く、これらの処分を発表する見通しです。