台湾東部を震源とする地震は生存率が大幅に下がるとされる72時間がすぎ、連絡が取れない12人の安否が心配されます。被害の大きかった峡谷付近から中継です。

花蓮県の景勝地「太魯閣」では、これまでより通行止めの範囲が狭まり、少し前に進むことができるようになりました。地震により山肌が削れ、道がふさがれているところも確認できます。

日本時間のきょう午前9時ごろに、地震発生から生存率が大幅に下がるとされる72時間を超えました。

この先ではいまも外国人3人を含む12人と連絡が取れておらず、安否が心配されます。

消防当局の発表によると、これまで12人が死亡、けが人は1135人にのぼります。

また、被災したホテルや公共施設の中では637人が足止めされていますが、きょう午前から花蓮県とは逆の西側方面への道が開通したため、バスを使って下山する人もいるということです。

当局はこれまでに82人を助け出したということですが、いまも捜索、救助活動は難しい状況だといいます。

消防当局の救助担当
「現場は雨が続き、落石が多く、救助は難航しています」

きょうも日が暮れるまで足止めされている600人以上の救助や、連絡が取れない12人の捜索も続けられますが、余震に加え、雨も断続的に降っていて、土砂崩れなど二次災害も懸念されます。