台湾の馬英九前総統が来月、中国を訪問することについて、中国政府は「訪問を歓迎し、必要な支援を惜しまない」と表明しました。

台湾の馬英九前総統は来月1日から11日まで、中国の北京や広東省などを訪問する予定です。

中国で台湾政策を担当する台湾事務弁公室の陳斌華報道官は27日の記者会見で、馬氏の訪中について「一行の訪問を歓迎し、必要な支援を惜しまない。訪問が順調に進むよう祈る」と述べました。

一方、中国から台湾への団体旅行が再開されていないことをめぐっては、台湾の与党・民進党に「責任がある」と非難し、「民進党が条件を整える必要がある」と主張しました。

台湾から中国への団体旅行は、台湾側が3月から5月の期間について販売を認めていました。しかし、中国当局が台湾海峡上空を南に向かう航路について台湾寄りに変更したため、台湾側が反発し、6月以降の中国への団体旅行については再び販売が停止されています。