中国の国会にあたる全人代=全国人民代表大会で王毅外相が記者会見し、5月に新しい総統が就任する台湾をめぐり「独立の動きは平和を破壊する」として強くけん制しました。
中国 王毅外相
「台湾独立の分裂活動は、台湾海峡の平和と安定の最大の破壊的要素だ」
全人代期間中の記者会見で中国の王毅外相は、中国と距離を置く民進党の頼清徳氏が5月に総統に就任するのを前に台湾をけん制。
さらに「最大の誠意をもって平和統一する」とする一方で、「国際社会で台湾独立を支持するなら、必ず焼け死に、自ら苦い果実を飲み込むことになる」とも強調していて、台湾への関与を強めるアメリカなどを念頭に置いた発言とみられます。
また、アメリカと経済分野で対立が続く状況については「ひたすら中国を抑圧しようとするなら最終的に自分が損をすることになる」などとけん制しつつ、対話と意思の疎通は進めたい考えも示しました。
一方、ロシアとの関係では貿易額が過去最高となったことなどに触れ、良好な関係をアピール。さらに協力を深めたいとしています。

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