ウクライナ侵攻から2年となるなか、欧米から経済制裁を受けるロシアは中国と急速に関係を深めています。去年1年間の貿易総額が過去最高を記録するなど、中国がロシア経済を下支えしている様子が改めて鮮明になっています。
中国とロシアとの国境にある町、満州里。並んでいるのは、ロシアへの輸出を待つ車です。
2023年、中国からロシアへの自動車の輸出は、前の年に比べ3倍に急増しました。日本や欧米のメーカーが相次いで撤退したことを受け、その空白を中国が埋めた形です。
中国税関総署の発表によりますと、2023年のロシアとの貿易総額は前の年よりも26.3%増えて2401億ドル、およそ35兆円と過去最高を記録しました。
中国がロシアから輸入した天然ガスは前の年に比べ60%増え、およそ64億ドルに急増し、原油は4%増のおよそ606億ドルに上っています。
ウクライナ侵攻で欧米諸国から経済制裁を科され苦境に立たされるなか、中国がロシア経済を下支えしている様子が改めて鮮明になっています。

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