旧ソ連のアルメニアの首相は、ロシアが主導する軍事同盟CSTO=集団安全保障条約機構への参加を凍結したと明らかにしました。旧ソ連圏でのロシアの影響力低下が浮き彫りとなっています。
インタファクス通信によりますと、アルメニアのパシニャン首相はフランスのテレビ局のインタビューに対し、CSTOをめぐり「事実上、この組織への参加を凍結した」と述べました。その上で、脱退の可能性も排除しない姿勢を示しています。
アルメニアは、隣国アゼルバイジャンとの係争地ナゴルノカラバフをめぐる紛争で敗北し、ナゴルノカラバフを失いましたが、この間ロシアから十分な支援が得られなかったことに強い不満を示し、これまでも「ロシア離れ」が指摘されていました。
一方、ロシアのペスコフ大統領報道官は23日、「アルメニアはまだ正式な手続きを取っておらず、発言の真意を確認する」としています。

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