刑務所で死亡したロシアの反体制派指導者・ナワリヌイ氏について、母親が遺体と対面したと明らかにしたうえで、当局側が秘密裏に埋葬しようとしていると非難しました。
ナワリヌイ氏の母親 リュドミラさん
「昨夜、彼らはこっそり私を遺体安置所に連れて行き、アレクセイ(ナワリヌイ氏)を見せた」
ナワリヌイ氏の母親・リュドミラさんは22日、ビデオメッセージを出し、政権の意向を受けた当局側がナワリヌイ氏の葬儀などを行わせずに、秘密裏に埋葬しようとしていると非難しました。
「彼らは私を脅迫している。密葬に同意しなければ遺体をどうにかしようとしている」と訴え、自身としては、支持者らが別れを告げる機会を設けるため、葬儀を執り行いたいとの意向を示しています。
また、ナワリヌイ氏の広報担当者は、リュドミラさんが示された報告書には死因が「自然死」と記されていたことを明らかにしています。
一方、アメリカのバイデン大統領はナワリヌイ氏の妻と娘と面会し、生前の取り組みを改めて称賛しました。
バイデン大統領は22日、滞在先のサンフランシスコでナワリヌイ氏の妻・ユリアさんと長女・ダーシャさんと面会し、プーチン政権の汚職と戦ったナワリヌイ氏を称えるとともに、哀悼の意を伝えました。
そして、SNSで面会時の写真を公開し、「ナワリヌイ氏の遺志は、民主主義と人権のために闘うロシア全土の多くの人々の中で生き続けるだろう」と書き込みました。
アメリカ バイデン大統領
「彼女はこれからも戦い続ける。私たちは諦めない」
バイデン政権は23日に、ナワリヌイ氏の死亡とロシアのウクライナ侵攻の責任を追及するため、大規模な追加制裁を発表する予定です。

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