ウクライナ侵攻反対を掲げ、3月のロシア大統領選挙への出馬を目指していた元下院議員が、候補者登録を拒否されたことを不服とした訴えについて、ロシア最高裁はこれを退ける判断を示しました。

ロシアの元下院議員ナジェージュジン氏をめぐっては、3月の大統領選への出馬に向けて提出した署名のなかで、有効なものが必要数に足りていないことを理由に、ロシア中央選挙管理委員会が候補者登録を拒否。本人はこれを不服とし、訴えを起こしていました。

タス通信によりますと、21日に行われた審議では、署名をしたのに無効にされたとする証人らが出廷し、9時間にわたり審議が行われましたが、ロシア最高裁は訴えを退けました。

ナジェージュジン氏本人は出廷しませんでしたが、SNSを通じて異議申し立てをする意向を示しています。

ナジェージュジン氏は候補者登録を拒否されたことをめぐり、ほかにも2件の訴えを起こしていましたが、いずれも棄却されています。