ロシアのプーチン大統領はウクライナ東部の要衝アウディーイウカの制圧を重要な成果だとしたうえで、「この成功を発展させる必要がある」と述べ、侵攻を継続する姿勢を示しました。

ロシア プーチン大統領
「(アウディーイウカの制圧は)文句なしの成功だ。おめでとう。この成功を発展させていく必要があるのは明らかだ」

プーチン大統領は20日、ウクライナ東部ドネツク州の要衝アウディーイウカ制圧についてショイグ国防相から報告を受け、「この成功を発展させていく」として、兵員や武器、弾薬の準備を指示しました。

ウクライナ侵攻からまもなく2年を迎え、来月には大統領選を控える中、アウディーイウカの制圧を重要な成果として国民にアピールするとともに、侵攻を継続していく姿勢を示した形です。

一方、ロシアが宇宙空間に核兵器を配備しようとしていることをアメリカ政府が把握したと現地メディアが報じたことについて、プーチン氏は「ロシアは宇宙での核兵器配備に断固反対している」と述べて否定しました。

ショイグ氏は、バイデン政権にはロシアによる核の脅威をあおることで、ウクライナへの軍事支援で議会の同意を得るなどの狙いがあると主張しました。