ロシアによる軍事侵攻からまもなく2年となるなか、日本に逃れた2000人あまりのウクライナ避難民のうち、長期の滞在を希望する人が増えています。きょう、避難者のひとりは「帰りたいが、帰ることはできない」と複雑な思いを語りました。

ウクライナ避難民 ボヤルチュック・ジュリアさん(30)
「帰りたくても帰れないです。自分の両親のためにも体を大事にして、頑張りたいと思います」

きょう、都内で会見したウクライナ避難民の女性。家族はウクライナ西部にいますが、共に来日した夫の出身地がロシアに併合されたことなどから、日本への長期滞在を希望しています。

きょう発表された日本財団の調査によりますと、日本に逃れたウクライナ避難民のうち、こうした希望を持つ人は回答者の4割近くにのぼり、2022年12月に比べて大きく増加していることがわかりました。

きょうの会見には、ウクライナに残してきた母親が病に倒れたため帰国を決めたという22歳の女性も参加し、「帰国するのは悲しいがやむをえない」と語りました。

日本財団では今後、帰国を希望する避難者への支援も行っていくとしています。