アメリカ政府は15日、「ロシアが人工衛星を攻撃するための兵器の開発を進めている」と明らかにしました。現時点で配備されていないものの、監視を続けるとしています。

NSC カービー戦略広報調整官
「この脅威について共有できることは限られますが、ロシアが開発している人工衛星攻撃能力に関連したものだと認めます」

アメリカのNSC=国家安全保障会議のカービー戦略広報調整官は、議会下院の情報特別委員会の委員長が14日に存在を明らかにした「深刻な国家安全保障上の脅威」について、「ロシアが人工衛星を攻撃するための兵器を開発している」と説明しました。

兵器はまだ配備されておらず、直ちに脅威とはならないものの、ロシアの動きを注意深く監視しているとしています。

カービー調整官は兵器が核兵器かどうかについては明らかにしませんでしたが、宇宙の平和利用の原則を定め、核兵器や大量破壊兵器の配備を禁じる「宇宙条約に反する」と指摘しています。