秦 准教授:
山梨県は40年以上にわたって大きな自然災害を経験していないということもあって、県民の備えは他の地域に比べると圧倒的に遅れている。

県は30年以内の発生確率が70~80%とされる南海トラフの巨大地震では死者3000人以上、甲府盆地の南部を走る曽根丘陵断層帯を震源とする地震では死者数が4000人近くに上る被害想定をまとめています。

このうち南海トラフ巨大地震は被害地域が広範囲に及ぶおそれがあるため、山梨への国の支援は後回しになると指摘しています。
秦 准教授:
特に南海トラフ地震の場合は山梨県のみならず静岡県、愛知県といった人口が集中している太平洋沿岸地域の被害が甚大になるので、山梨県の外からの支援が来ない想定になっている。