山梨県峡東地域を中心に、ブドウの葉や実に斑点ができる「黒とう病」が相次いで確認され、県が注意と対策を呼びかけています。

きれいな実を付けたシャインマスカットの房のそばには、黒い斑点の実が目立ちます。

農園のスタッフ:
黒とう病が出てきてますね、ちょうど今ここにありますけどこういう形で ひどい状態ですけど、実に症状が出るとこういう形です。
笛吹市御坂町にあるブドウ畑です。

高級品種のシャインマスカットなどを育てていますが、6月中旬以降、葉や実に黒い斑点ができる黒とう病が確認されました。

黒とう病は梅雨の時期に発生しやすく、症状が進むと房や葉全体に斑点が広がり、収穫量に影響することがあります。

県などによりますと、峡東地域を中心に相次いで確認され、件数はここ数年で最も多いということです。

農園のスタッフ:
これはたぶんそう(黒とう病)ですね。ちょっとやばいかな。
被害が相次ぐ要因には、6月に入って降った大雨です。

農園のスタッフ:
菌がそのまま水がつたっていく所に広がるのもあれば、湿気がこもったりするとあまりよくない。

県は、黒とう病の症状がある果実や葉は速やかに取り除き、畑や農園から持ち出して処分することや、感染を防ぐ効果が高い袋かけを早めに行うよう呼びかけています。
また県は27日、シャインマスカットが正常に開花しない未開花症が、今年 県内で33件確認されたことを明らかにしました。