富士山は夏山シーズンが7月1日に始まりますが、新型コロナの規制解除の影響で登山者の大幅な増加が見込まれています。
このため地元の富士吉田市長らが、十分な休憩をとらずに登る「弾丸登山」によるけが人や病人の増加を懸念して12日、山梨県に登山者を制限するよう要望しました。
要望の後、富士吉田市の堀内茂市長が報道陣の質問に応じ、予想される富士山の登山者増加に伴う懸念を述べました。
記者:
この度、県の方に要望した中に特にこういった支援とか強化してほしいところは。
富士吉田市 堀内茂市長:
今回ですね、長崎知事に対しまして要望書を出したその趣旨は、ご承知の通り世界遺産10周年ということで多くの観光客、そして登山客が国内外から大勢押し寄せるというような状況が見えております。そういう中で既に山小屋旅館組合が夏の予約を開始したところ、わずか1日で、全山小屋がほとんど満杯状態になるというような状況でありました。

こうなりますと、私どもが一番心配しているのは、このオーバーツーリズムによりまして、この狭い登山道に多くのお客さん、登山客が押し寄せる。そういうことによるいろいろな渋滞や、またそこでその渋滞の中で転んだり、怪我をすると、それと同時に多くの皆さんが渋滞することによって、人間が停滞してしまいます。