それでも就職しないわけにはいかない。もしもの時のために内定をもらっていた大手不動産会社への入社を決めました。
こうして、挑戦と挫折の入り混じった学生時代は幕を下ろし、社会人としての新たなステージへと踏み出すことになります。
就職――最後の一年が始まる
大手不動産会社へ入社し新社会人としての第一歩を踏み出した安福アナ。
入社して約2か月間にわたる新人研修で社会人としての基礎を学びました。
それは、大学時代とはまったく違う世界。先輩社員の言葉や姿勢から、社会人としての立ち振る舞い、物事の考え方を吸収していきました。
ここで過去のアナウンサー受験の面接を省みるきっかけになったともいいます。
宅地建物取引士(宅建)の資格を取得し、住宅販売の現場にも立つようになり、忙しい日々の中で、――もう「自分をよく見せよう」と無理はしない、出来ることは出来る、出来ないことは出来ない――。
そして、自分の長所も短所も含めて“ありのまま”を表現することが大切――その気づきは、前向きな思いを再び燃やすことになり、ダメ元でアナウンサー試験への再挑戦を始めることにしました。
この一年を「ラストチャンス」と位置づけ、仕事と並行して悔いのない活動をすると心に決めたといいます。
秋、最後の入社試験に挑戦することに。――これまで積み重ねた全てを注ぎ込みマイクの前に立った。そこで彼は――。
〈後編「SNS 試しに やった。バズった!怖かった!!」に続く〉
前編「すべてはディズニーから始まった」再生数1,000万回を超える動画も 踊るアナウンサー・安福太郎とは何者か? “ローカル局アナ界わいの異端児”に迫る