そこでスタートしたのが「オフグリッド型農業」。
オフグリッドとは電力会社の送電網=グリッドに頼らず電力を自給自足することで、こちらでは倉庫の上に設置した太陽光発電パネルで必要な電力のほとんどをまかなっています。
ファーマン 井上能孝社長:
「食料だけでなくエネルギーも循環型で供給ができるようなことをずっとやりたいと考えていた。今ある建物の上に建てるというところで素晴らしい景観も維持される」
こうした井上社長の願いを叶えたのが、名古屋市で太陽光発電事業を手がける「シーラソーラー」です。
シーラソーラ 淵脇健嗣 社長:
「太陽は世界中のどこにでもあるので、その地域でエネルギーを作ってその地域のためにエネルギーを供給できる」
両社は2024年12月からこの場所でオフグリッド型農業の実証実験に乗り出し、発電量は年間で一般家庭15世帯分にあたる6万kw。
約10tの二酸化炭素の排出を削減できる見込みとなっています。
淵脇社長:
「農家さんの持続可能な環境を作っていくのは日本としても大事だと思うし、会社としての使命」