富士山の周りを囲む富士五湖の1つ、本栖湖。

この本栖湖で1990年代、湖を潜るダイバーが相次いで湖底で土器を発見しました。
当時の上九一色村が調査を行ったところ、南東1㎞の範囲で、岸に近い場所に土器が分布していて、多くは5世紀前半=古墳時代に作られたものだと分かりました。
なぜ湖底から土器が発見されたのか…。
この謎に挑んでいるのが、帝京大学文化財研究所の佐々木蘭貞准教授です。
佐々木蘭貞准教授によりますと仮説として考えられるのは、「祭祀の供え物として湖に投げられた」「地震や地滑りなどで転がり落ちた」などがありますが、最も有力なものは『人が住んでいた地域が湖の水位上昇により沈んだ』という説です。

その佐々木准教授の姿が去年10月、本栖湖にありました。