迷ったら「人工呼吸器つけて」

ALSは、積極的に延命治療をしなければ多くの人は数年で死に至ります。人工呼吸器をつければ延命できますが、家族の負担が大きくなります。人工呼吸器をつけているALS患者は3割ほどです。雅弘さんは延命治療を選びました。

先月、雅弘さんは日本ALS協会県支部の支部長に選任されました。真理さんが、メッセージを代読しました。

妻・真理さん
「診断されて間もない患者さんへ、将来もし選択に迷われたら、人工呼吸器をつけてくださいね。あとから振り返ったら、『そんな大したこととちゃうやんけ』と思える日が必ず訪れますから」
日本ALS協会県支部原田典子 事務局長
「福島さん若いので。一緒にいろんな所に行くとか、県内のALSの人の生活をより向上させるためには、制度をやはり少しずつ充実していかないといけないので」

「人の役に立ちたい」初詣のお願いは?

現在、県内でALSの患者や家族を支える施設やヘルパーの数は、圧倒的に足りていない状況です。

雅弘さん
「これまで人のお役に立てるようなことあまりした記憶がないから、なんかできたらいいなと考えてるところですわ」

患者が抱えている困りごとを解決していきたいといいます。初詣でお願いしたのは…

雅弘さん
「今年はハワイに行ってきますわ」
アルバイト・福江美里さん
(文字盤示しながら)「あ、り、が、と、う。行きましょう、みんなで!」

お願いしたのは…まさかのハワイ行き。病気に負けずに元気にアクティブに。そして、人のためにも生きる。雅弘さんの新たな1年が始まりました。