経営の根本は花づくりの技術

阿武さん
「その根本にあるのは技術ですよね。花をつくる技術っていうのが第一だと思います。花づくりにおいては」

父・和男さんは、50年間、独自の技術を培ってきました。花の苗をコンパクトに咲かせる技術に花を長もちさせるノウハウ。阿武さんは、それも引き継いでいます。その先に、夢も広がります。

阿武さん
「まずは売り上げ1億を達成するというのを目指していますけど、それと同時に今の事業を個人事業から会社にして組織を作っていきたいというのはありますね」

組織化すれば、よりたくさんの花を生産でき、市場からの需要に応えられるようになります。それが利益にもつながります。

阿武さん
「あとは売れる花をつくらないと、儲からないとなかなか次につながらないという世界があると思うんで、そこはしっかり売れる花をつくれる技術を確立していかないといけないと思っています」

シクラメンフェアにぎわう

12月2日、3日の土日、道の駅「ハピネスふくえ」でシクラメンフェアが開催されました。並んだのは福栄鉢物生産組合が栽培した約2000鉢のシクラメン。買い物客でにぎわいました。

訪れた人
「すごくいいですよ、新しくて種類がいっぱいあるから楽しいです」
別の人
「正月に子どもが帰ってくるので、飯台の上に飾ろうかなと思っています」

トラックから補充しますが、次々と売れていきます。生産農家が直接、消費者と関わることができる貴重な機会です。

シクラメンを手にした客
「普通に家に置いといても大丈夫やね」
阿武さん
「大丈夫です」

どうやって長もちさせるか、管理の仕方など客との会話も大事です。

阿武さん
「県内各地、県外からも多くの人がいらっしゃいますので地域のためにしっかりシクラメンをつくり続けていければなと思っています」