山口県防府市の漁港で知人男性の頭などを金属バットで何度も殴り、海に突き落としたとして、殺人未遂の罪に問われている広島県福山市の配送業の男(24)。
自身も深夜2時の海へ飛び込み、約1時間半後、意識不明の状態で発見されたという男は、なぜ犯行に及んだのでしょうか。
8日、山口地裁で開かれた初公判で、事件のいきさつが明らかになりました。
事件は去年8月に起きました。
起訴状などによると被告の男は、雇用関係にあった男と共謀し、防府市向島の漁港の防波堤で知人男性の頭などを金属バットで何度も殴り、海に突き落として殺害しようとしたとされます。
法廷にグレーのスーツ、マスク姿で現れた細身の男は、「まちがいありません」と起訴内容を認めました。
男は事件当時、携帯電話販売員を派遣する会社を経営していました。
検察側の冒頭陳述によると、以前は被害者男性の経営する会社で働いていましたが、2022年2月ごろに独立。その際、被害者男性の会社で働いていた販売員全員が被告の男の会社に移籍したといいます。