松島先生
「柳井に金魚ちょうちんがあるのは、江戸時代の後期に、ここの柳井の商人が青森県の弘前市から持って帰って『この金魚ちょうちんかわいいな』と大人気になって大人たちが子どものために作り始めたと」

そう、金魚ちょうちんは、柳井市からおよそ1400キロ離れた本州北のはじっこ、青森県弘前市にルーツがあったんです!

今からおよそ150年前、海上交通の要衝だった柳井市では、商人の行き来が盛んにおこなわれており、青森県との交流も深かったようです。

松島先生
「これがですね、江戸時代の終わりに、青森県弘前市から入ってきたものです。したがって、弘前では、当時から今もこのデザインが使われています」

最大の特徴はしっぽです。弘前のはしっぽが立っています。

松島先生
「真ん中のちょうちんは、戦前戦後にはやったスタイルです。中にろうそくを立てるところがあります。この頃は、ろうそくを立ててお盆にお迎えちょうちんとして、みんなが持った。」

その後、よりかわいさを求めて簡略化され、金魚ちょうちんは現在の姿へと変貌を遂げました。
そのかわいらしさから、去年7月にはカプセルトイとして全国販売が始まり、

さらには、日本を代表する「灯り」の1つとして東京の一流ホテルの展示会や、海を渡りロンドンでも展示されるほどになりました。

独自の進化を遂げた金魚ちょうちんは時を越え、再び青森との交流をもたらしています。