4年ぶりの復活、若者が中心に

4年ぶりの祭は、コロナからの復活だけにとどまらない意味を持っています。さかのぼること3週間。祭りまであと23日のこの日は実行委員会の全体会議です。

上田さん
「ポスターなんですが、小郡出身のアニメーターさんに作成をしていただきました。今までと違ってイラスト調にはなっているんですが、ぜひみなさん、自治会やご自身の会社とかで周知できればと思います。貼っていただけるようであれば貼っていただければなと考えております」

タイムスケジュールづくりに、安全対策、交通規制に広報…。やるべきことは山積みです。自治会の代表などで構成される実行委員会のメンバーは、ほとんどが年上です。

地元で40年以上続く夏祭り

ふしの夏まつりが始まったのは1978年。当初は吉南青年会議所が主催でしたが、青年会議所のメンバーが減ったため、14年前から、地域の人たちによる協議会が主催するようになりました。しかし、協議会も高齢化が目立つようになり、今回、再び青年会議所が中心的な役割を担うようになりました。

全体会議の参加者
「看板の設置作業はJCだけでやりますよっていうこと?」
上田さん
「っていうところで、一応われわれは話をしております」
全体会議の参加者
「ありがたいですけど…無理するなよ」

これまで祭りに携わってきた先輩の指導を受けながら進めます。

次世代リーダー目指す学生も協力

祭まであと8日。上田さんの姿は山口市小郡令和のKDDI維新ホールにありました。コロナからの復活を機に、若者の力を借りることになりました。シェアハウスで共同生活をしながら、山口の次世代リーダーを目指す学生や若い社会人が住む「アカデミーハウス」に協力を依頼しました。

アカデミーハウス3期生・内田雅大さん
「僕らのチームは花火大会が終わったあとに、幻想的な世界を作ろうということで、竹キャンドルを作成しております。ふしで斜めで切ることでふしの部分が顔になってですね、笑顔の口ができるというものになっていて」

その名も「スマイルキャンドル」。来場者に笑顔になってほしいと1つ1つ手作業で加工します。祭りの復活は若者の手に託されました。