事故後「ソーリー、スミマセン」
事故直後、男は車から降りて相手に「ソーリー、スミマセン」などと言います。しかし、近くのコンビニでトイレを借りるように見せかけ立ち去り、そのまま戻りませんでした。飲酒運転で事故を起こしたことで逮捕されると思い、怖くなって車を放置し、立ち去ったということです。
男は歩いて自宅に戻り、午前9時15分ごろ、上司に犯行を告白。正午すぎの飲酒検知では、免許取り消しの対象となる呼気1リットルにつき0.25ミリグラムのアルコールが検出されました。
初公判で男は起訴内容を認めたうえで、「事件当時は酔っていて自分の行動についてはっきり覚えていない」と話しました。また事故後逃げたことについては「愚かなことをしてしまい、被害者の人たちには大変申し訳ない」と心境を述べました。
店の清掃代など、一部を弁償しているとしたものの、盗んだ車は日米地位協定に基づく手続きで、弁償の支払いが進められることになっています。
検察側は「犯行は自己中心的で逃走の理由も身勝手。酌量の余地はない」として懲役2年6か月を求刑。一方、弁護側は「被告は今後2度と酒を飲まないと言っていて被害者に謝罪文を送っているなど組むべき事情がある」として執行猶予付きの判決を求めました。
車窃盗の被害にあった男性は裁判の傍聴後、「なぜうちの店に侵入し私の車を盗んだのか、自分の知りたかったことはわからなかった」とし「重い処分にしてほしい」と話しました。
判決は16日に言い渡されます。













