2022年12月、山口県岩国市の自動車販売店に侵入し、盗んだ車で事故を起こしたなどとして、在宅起訴されていたアメリカ軍岩国基地の海兵隊員の男(21)の裁判。
起訴状などによりますと男は2022年12月、山口県岩国市の自動車販売店の事務所のドアを蹴破って侵入し、鍵を持ち出して時価530万円相当の新車のスポーツカーを盗みました。
さらに酒気を帯びて車を運転し、市内の交差点で車に追突して乗っていた2人に軽傷を負わせ、けが人を放置したまま基地の中に逃走したとされます。
6日、地裁岩国支部で開かれた初公判で、男の事件前後の行動が明らかになりました。

検察の冒頭陳述によると、男は事件前日の午後10時半から当日午前0時半ごろにかけて、岩国市内の2軒の飲食店でウォッカベースのカクテルを6杯ほど飲みました。その後、一度は自宅に戻りましたが、さらに酒を飲むため再び外出。男は広島市に行き、午前3時20分から約1時間、飲食店でウォッカベースのカクテルをさらに6杯ほど飲んだということです。
広島から岩国まではタクシーで帰りましたが、午前6時半すぎ、自動車販売店の駐車場に車が止めてあるのを見つけます。車は白のスポーツカーで、納車されたばかり、時価は530万円。男は店の事務所付近を約30分うろついたあと、事務所のドアを破り、鍵を持ち出して車を盗み、酒が残っていると認識しながら、そのまま運転しました。そして午前8時前、信号待ちのためにとまっていた車に追突したのです。













