10年前、山口市佐山の住宅で起きた事件。
女性2人が殺害された強盗殺人事件は、今も未解決のままです。

警察は情報提供を求めていますが、寄せられる情報は年を追うごとに少なくなっていて、事件の風化が心配されます。

2013年3月26日。
田園の中に住宅が点在する山口市佐山で事件は明らかになりました。

近くに住む人(当時)
「このへんでこういう恐ろしいことはいまだかつてなかったですからね。今でも信じられません」

午前9時ごろ、ガスの点検にきた業者の男性が家の中で人が倒れているのに気付き、近くにいた人に通報を要請。

警察が現場に駆けつけると、この家に住む村谷照代さん(当時85)と長女の佳子さん(当時64)が、頭などから血を流して死亡しているのが見つかりました。

照代さんは寝巻き姿、佳子さんはふだん着姿で、別々の部屋に倒れていました。

死亡した原因は、頭を激しく殴られたことによる脳挫傷でした。

死亡推定時刻は遺体発見の2日前、3月24日の夜。

棒状の凶器が使われたとみられています。

室内に物色した形跡があったことから、警察は強盗殺人事件として捜査。

これまでに、のべ14万6000人の捜査員が投入されましたが、犯人につながる手がかりは見つかっていません。