今シーズン「最強寒波」に各地で備える動きです。
ホームセンター、ガソリンスタンド、スーパー、農家を取材しました。
寒波への備えで、ホームセンターでは特設コーナーが用意されました。
ホームプラザナフコ大内店 塚原弘二店長
「雪と凍結対策のためにこういう雪かきのスコップ、凍結防止剤凍結の防止のために水道の保温カバー、そのへんの商材が売れています」
店では、先週の中頃から寒波に備える商品への問い合わせが増え始めました。

買い物客
「水道管の凍結に注意している。10年に一度って言ってますのでちょっと心配してますけど」
水道管に巻きつけるカバーがよく売れているそうです。
ホームプラザナフコ大内店 塚原弘二店長
「ふだんはなかなかでることがない商材なので、10倍近くはでていると思います」
携帯電話用のバッテリーやポータブル電源についての問い合わせも増えているということです。電気不要の、昔ながらの石油ストーブは去年のクリスマス寒波以降、品薄が続いているということです。

山口市のガソリンスタンドでは、暖房器具に入れる灯油を買って寒さに備える人の姿も見られました。
先週末から灯油を買い求める客が増えてきたということです。
山田石油山口御堀給油所 三本悟マネージャー
「通常の週末と比べるとガソリンが1.2倍くらいでています。灯油に関しては約2倍でてるんで、すごく混雑している状況が続いています」

灯油を購入
「寒くなるので灯油の補充をしておこうと。みなさん殺到されて買われるんじゃないかなと。混雑するのがいやなんで、早めに買って安心しとこうかなと」
雪や凍結による渋滞や立ち往生を心配してか、ガソリンを満タンに給油して備えるという人も多いということです。

交通の乱れ が予 想されることからスーパーマーケットには日配品など一部商品ですでに、仕入れ先から供給をストップする連絡が入っているということです。
ウエスタ丸喜山口大内店 松西正和店長
「事前に今日だったり明日だったりという形で届くときにちょっと多めに入れていて、あとはお客様にご迷惑がかからないような対応をとらせていただきます。
パンやカップめんなどを購入する人は多いということですが買い占めのような状況は起きていないということです。
買い物客
「だいたい冷凍室にある程度のものを入れてありますからそれを代用して食べる」

物価高の中、こんな人もいました。
「ちょっと野菜を買っておかんといけんかなと思って、高くなるから雪が積もって、(畑から)取り出すのも大変だから」
店では、消費者は冷静に対応しているのではとみています。

農家も警戒です。
萩市大井にある阿武俊和さんのミカン畑では、寒波に備えて大急ぎで収穫をしました。寒波で気温が氷点下になる予想で、果実が凍るおそれがあります。
阿武俊和さん
「凍みてしまうとまったく価値がなくなると、マイナス4度以下だったらみんなダメですね、もがなかったら全滅だから急いでもいでます」

果実が凍ると、水分が抜けて身がすかすかになり売り物にならないそうです。
収穫したのは「せとみ」という品種で、いまが収穫のピークです。ふだんは夫婦2人での収穫ですが、この日は近所の人たちなどにも手伝いを頼み、5人での作業です。

阿武俊和さん
「農業をやったことがないような人でもむりやり来てもらって手伝ってもらったり」
2年前は収穫の直前に寒波に見舞われ被害は甚大だったそうです。
今回、収穫はある程度進んでいるそうですが、いま残っているミカンは寒波が来る前にすべて収穫することにしています。
阿武俊和さん
「労働力も不足していますから収穫の遅れている方もいらっしゃると思うんでそういう方たちの被害が心配されますね」
収穫したミカンは貯蔵し、味が落ちついて出荷するということです。













