4月6日、群馬県高崎市の踏切で、9歳の女の子が列車にはねられ死亡しました。現場の踏切は、警報機や遮断機がない踏切で、犬の散歩中、踏切内に進入したとみられています。

この警報機や遮断機がない踏切は「第4種踏切」と呼ばれるもので、全国に2408か所あります。

踏切には警報機と遮断機がある「第1種踏切」警報機のみの「第3種踏切」など4つに分かれています。係員が遮断機を操作する「第2種踏切」は国内にありません。総務省の調査によると、2019年3月末時点で、第4種踏切は山口県内に162か所に設置されていて、全国で最も多くなっています。この第4種踏切、事故が起きやすい傾向にあるのです。

第4種踏切の事故の割合は100か所あたり1・02件。警報機が設置されている第1種の踏切では同じく0・59件で、2倍弱も高くなっています。山口県内では2020年に光市の第4種踏切内で、50代と80代の親子が貨物列車にはねられ死亡しました。この事故を受けてJR西日本は、「とまれ」と書かれた大きな看板を設置しましたが、踏切を第1種に変えるなどの整備は進んでいません。県内では過去5年間で、第4種踏切内で列車と人との衝突事故が3件起きています。